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 先週、今週と2回にわたり福岡市文化芸術振興財団の「アーティストと出会う」という企画で福岡の高宮小学校で音楽の特別授業をさせてもらいました。

この打診を受けた時に、はて、どんな授業にしようかあれこれ考えたんだけれども、どうせなら普段の音楽の授業ではやらないようなことをしてみようと、子供達にレコーダー(iphone)をもたせて、日常にあるさまざまな音を採集して、それを音楽にするというのはどうかと提案させてもらいました。

写真を撮るという行為もそうだけれど、日頃見慣れている風景ですらも、「切り取る」という行為を伴って観ることで、普段は意識しないものが見えてきたりするのと同じで、音もほんとうは日常に溢れて、それをあえて「採集する=録音する」ということで子供達にもいろいろな音が聞こえてきたら良いなぁと。。

結果的には子供達はこちらの想像を上回るくらい、たくさんアイディアに溢れた音を採集してきて、整理に困るくらいだったのだけれど(笑)録ってきた音の中には子供達の喜々とした声などもたくさん録られてあって、その時の楽しさも一緒に記憶として封じ込められていました。。

今回実施した内容は音楽的にはミュージックコンクレートと呼ばれたり、サンプリング手法と呼ばれたりするもので、決して目新しいものではないのだけれど、考えてみたら小学校時代の音楽の授業って、割と楽譜至上主義的なところがあって、実は実際の音に耳をすませるっていうことは案外してなかったように思う。
まして、楽譜がちゃんと読めないと全然楽しめなかったり演奏できなかったりすることが多いように思うけれど、ほんとうは音楽ってもっといろいろな楽しみかた、楽しませかたがあるなぁと思う。(もちろん楽譜が読めることで広がる世界はたくさんあるのには間違いないんだけれど、、。)

ちなみに、今回、子供達に日常身の回りにあるものを使って音楽を際の説明のために参考に見せた映像がこちら。。空き巣狙いのような、謎の6人組が、あるアパートの老父婦が犬の散歩に出かける合間を狙って、侵入し、勝手に部屋の中で演奏を繰り広げるというもの。
僕はとても好きな作品なんだけれども、子供達もこれをみて一気にテンションが上がった感じ(笑)。
Sound of Noise - Music for One Apartment and Six Drummers (long version)


そして、今回、高宮小学校の子供達の採集してきた音だけを使って作った音楽はこちら。
https://soundcloud.com/aiding/music2-with-takamiya-elementaryschool-students
# by mjuc | 2015-11-13 17:11
静岡、駿府城公園内で行われる「駿府天下泰平まつり」にて『家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 』が今日(9/18)から始まります。
『家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 』_b0063396_13511994.jpg

家康の生涯を108の浮遊する光の球体と音楽で表現した作品です。是非観にいらしてください!
作品詳細: http://www.team-lab.net/all/other/sunpu.html

【開催概要】
駿府天下泰平まつり
会期: 2015年9月18日(金)~ 9月27日(日)※9月18日(金)は前夜祭のみ
時間: 10:00〜20:00
※作品の実施時間は、18:15~、18:45~、19:15~、19:45~ の4回
※9月18日(金)前夜祭 18:30〜
会場: 駿府城公園内(静岡市葵区駿府城公園1-1) 、静岡市民文化会館ほか
主催: 徳川家康公顕彰四百年記念事業 静岡部会事業実施本部
URL: http://tenka-taihei.com/
# by mjuc | 2015-09-18 13:53
『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』の音楽を担当しました。
『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』_b0063396_13464881.jpg

冬の完全版に先駆けてティザーが明日(17日)からの東京ゲームショーでプロダクションI.Gのドームシアターにて公開されます。
http://tmblr.co/ZMH2qj1uKMj4k

昨日ディザー版を実際体験してみたのだけれど、この360度立体映像はほんとうに凄くて、今まで3Dの映画とかいろいろみているけれど、それとは全く別の体験というか別の領域に入った感じ。振り返っても上を見上げても映像世界がある感覚っていうのはものすごい没入感。

そして、音の方も昨日立体音響のミックスができるところでMAをしてきました。ステレオなのに立体音響になっているのがすごい。いまだにどういう仕組みで立体音響になっているのかよくわからないんだけれど。。
公式website:http://sign.site/koukaku_vr/
# by mjuc | 2015-09-16 13:42
音楽を担当させてもらったAudi TT landing の比叡山延暦寺とのコラボ。
下記で見れます!

# by mjuc | 2015-08-21 16:31
 8/4からの昨日までの約一週間、コンテンポラリーダンサーの康本雅子さんと劇団ままごとの演出家の柴幸男さんとともに福岡芸術財団主催の「アーティストとつくる」というワークショップをやっていました。
このワークショップ、「わたしのおいわいのとき」という話をベースにしつつも、とくに決まったプロットもない中で、総勢35名の子どもたちひとりひとりが自分のクリエーションを出して、ダンスと演劇で一つの作品をつくりあげていくもので、それを一週間で形にしていくというのは結構ハードなものでした。

僕の関わりとしては全体の音楽をつくるということもあったけれど、とくに子供達の踊りの延長としての身体の動きを音に結びつけてみたり、出した音が作品の一部となり流れをつくっていくトライさせてみました。結構複雑なリズムの構成をさせたりもしたんだけれども、よくついてこれたなぁと思う。

最終的に作り上げられた作品は演劇パートとダンスパートが交互に進む構成になって、演劇ではそれぞれの子どもの日常のささいな「おいわいのとき」が展開され、ダンスパートではもう少しプリミティブなエネルギーとしての「おいわいのとき」が繰り広げられ、そのパラレルに進む感じが奇跡的におもしろい作品に仕上がったように思う。

こうやって、ダンスと演劇と音楽が渾然一体となって作品をつくることはなかなかないので僕自身とてもいい経験になったし、まこちゃんや柴さんの、子どもたちからのクリエーションの引き出し方などもほんとうにうまいなぁと感心しながらみていました。おそらく今回参加した子どもたちのなかにもこれがきっかけで、そういうクリエーションに興味を持つ子が出てくるに違いないと思う。そしてこういう素晴らしいプログラムが日本各地いろんなところで行われていくといいなぁと思う。
35名の子どもたちと「わたしのおいわいのとき」_b0063396_1650152.jpg

35名の子どもたちと「わたしのおいわいのとき」_b0063396_1650578.jpg

35名の子どもたちと「わたしのおいわいのとき」_b0063396_1650118.jpg

# by mjuc | 2015-08-10 14:29