特集展示 石田尚志展/フレデリック・バック展@東京都現代美術館

 東京都現代美術館の常設展示室で、今ちょうどやっているをしている石田尚志展を見て来た。
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 この石田尚志氏、僕にとっては”石田くん”という感じで、僕もまだ学生だったころからの付き合いなのだけれど、その頃からそれこそ今回の展示に至るまで、本当に彼は一貫としたスタイルで絵を書き続けている。
 彼は絵を描く人だけれど、それと同じくらい音楽が好きな人で、音楽の流れとともに絵を描く人だった。そしてその当時から絵を描いては映像にコマ撮りしてというのを繰り返して、という果てしない作業を延々と続けて、絵の中に時間軸を常に持ち込もうとしていた。彼が描いている様子を見ると、いつも絵を描いているんだか踊っているんだかわからないくらい音と同化していた。
 
 今回の特集展示では彼の10代の頃からの作品も展示してあって、その中には今から15年ほど前に僕と一緒に作った4分弱の映像作品も展示されていて、とても懐かしかった。僕自身、15年前に作った作品なのに音の細部までよく覚えていたし、ある意味、今と指向する音の好みというのは全く変わっていないんだなということに愕然ともしたんだけれど(笑)。

 石田尚志展とともに、企画展の方ではフレデリック・バック展をやっていた。
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 僕は「木を植えた男」のアニメーション作家という認識しか無かったんだけれど、今回の展示では彼の人生に渡る膨大な作品を見ることができて、その多才(多彩)さには驚かされた。
 バックもまだ存命なので、今回の展示に合わせてところどころで本人のコメントが作品の脇に添えてあったりするのだけれど、それも含めて、一人の人間の長い人生というか歴史を見るような流れになっていて、これだけ作品と人生が密着して見れる展示も少ないんではないかと思った。
 彼はその都度その都度の仕事によって、作風も変わったりしていくタイプなんだけれど、どれをとってもその粘り強さには敬服する。「木を植えた男」も5年間籠って造り上げた作品でその枚数2万枚!この手書き2万枚から作り出されるアニメーションは、先の石田くんの作品とも共通したなにか強靭なものを感じる。

 どちらも会期が一日延長して10/3(月)になってまだ見れるので是非!
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by mjuc | 2011-09-30 21:26 | installation