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台湾にて

台湾に行ってました。

ある仕事でちょっと特殊なスピーカーを使うことになっていて、
またその会場が全面大理石のためどんな感じに響くのかが
行ってみないとわからないため実際の音の響き方をチェックをするためでした。

よく、ホールの音響とかも建築家が最善を尽くして設計しても実際に完成してみて、そのなかで演奏されてみないとわからないと聞くのだけれど、ほんと音は生き物です。湿度や温度でも響きが違ったりします。
だから、多湿の台湾だとどうなんだろうと思っていましたが、思いのほか建物の中はエアコンがしっかり働いているせいか大丈夫でした。
でも、やはり響きすぎる空間というのはなかなかコントロールが難しそうです。
この響き方を頭に焼き付けて、実際の音づくりにはいらないと。。

ところで、次の日の午前中、散歩がてら街中を散策していたら、やたらとタイ式マッサージだの足つぼマッサージだのいろんなお店の人に勧誘をされました。それが、全部しょっぱなから日本語で誘われるのです。一言も会話をしてない段階から日本人だとわかられるって言うのなんなんだろうとちょっと考えてしまいました。自分では気づかない、日本人としてのアイコンとはなんなんだろうと。
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決して、首からカメラとかぶら下げていたとか、海外で描かれる日本人像である細い目をしているわけでもなく、むしろ日本のなかでは濃い顔に分類される方だし、わりとラフな格好をしてたから旅行者にも見えてないだろうとすら思っていたんだけれど。
きっと自分では自分自身の個性や好みだと思っている部分でも、大きくは文化の中に根ざしている部分というのがたくさんあるんだろうと思います。
これ、考えてみると音楽でも同じですね。自分は世界語としての音楽を作っているようなつもりになっても実はすごく文化に根ざしているんだろうと。きっと抗えない何かがあるんでしょうね。

で、結局マッサージのおばちゃんの熱心な日本語口撃に負けて足つぼマッサージを(笑)。。
至福な時間でした。
ほんとうに中華圏の人たちはたくましい。
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by mjuc | 2014-07-14 22:21 | installation